去年の春に行った、長野県南部にある「ゼロ地場」と呼ばれている謎のパワースポットがメインの車中泊ブログです。
「ゼロ地場」とは、大雑把に言うと「氣」を感じられる国内でも希少なパワースポットとの事、ネットで紹介されていたのですが、実態が良くわからなかったので実際に行ってみよう!という事で、出かけました。信州そばを巡ろうというサブのテーマと共に、南信州を巡る旅です。
「ゼロ地場」は信州の木曽山脈と南アルプスに挟まれた場所にある「分杭峠」にあります。ここに行くには、専用のシャトルバスに乗ってしか行けません(峠の駐車場が狭いのと、道中の道が狭いためだと思います)。
という事で、朝、家を出発して、シャトルバスの乗り場に10時半頃着きました。仏流荘のという旅館の1階にある自販機でシャトルバスのチケットを販売しているので、購入してバスを待ちます。
バスを待つ間、段々と乗客が集まってきて、バスの半分近くの席は埋まっていました。もっと閑散としていると思ってましたが、マニアックながらもそこそこ有名スポットのようです。

「ゼロ地場」とは、地質学的に希少な場所で、地球の持つプラスとマイナスのエネルギーが相互に拮抗して大きなエネルギーを生み出している場所らしいです。
今回行く長野の分杭峠と、富士山・石川の珠洲岬が日本三大ゼロ地場との事。その場に行くと、手先がジリジリしたり「氣」を感じることができるらしいです。富士山には3回登頂したことがありますが、疲れ切っていて疲労感しか感じませんでした(^^;) そもそも、自分は氣とか霊感が皆無なので、今回は感じることができる自信はありません(笑)
いよいよ出発。バスで15分ほど細い山道を走って分杭峠の駐車場に到着しました。
駐車場に着くと、氣場への案内板があります。少し歩くとすぐに氣場があり段々のベンチが設置されています。そこに座って氣を感じるらしいです。そこは私語は一切無しの無音の空間で、ひたすらじーーーっと座ってる状況。正直なところ、ちょっと変な雰囲気ですね(^^;) その場で写真撮影も不謹慎な感じになるほど、シーンとした独特な状況です。(なので、少し離れたところから撮影しました(^^;))
その場で30分ほど粘りましたが、案の定私は何も感じませんでした。残念(^^;)
この氣場周辺も遊歩道があったので歩いてみましたが、ちょっとした滝があってそこも氣が溜まっているらしいですが、ここでも一切何も感ぜず・・・( ̄▽ ̄;)
駐車場代1000円、2人往復のシャトルバス代で4000円、計5000円かかりましたが、何もパワーを感じることなく、微妙な時間が過ぎました(^^;)
でも、多分キャッチできる人もいるんでしょうから、試しにトライしてみるのも面白いかもしれませんね。ちなみに奥さんも何も感じなかったそうです(笑)
今回の旅のメインはこうしてあっけなく終了・・(^^;) 気を取り直して今回の旅の第二の目的の「信州そばランチ」に向かいます。
ランチは信州の名物「高遠そば」でランチです。「紅ざくら」という店に行きました。
高遠そばとは焼き味噌をつゆに溶かして食べる郷土料理。私は麺をたくさん食べたい派なので普通のもりそばを大盛、奥さんが高遠そばをオーダーしました。竹の器に盛られた香ばしい焼き味噌を溶かすとしょっぱさ増しますが、みその風味と香ばしさも加わって美味しいです。小鉢も付いて、いかにもそばの人気店といった趣き。際立った特徴は感じませんでしたが店内の雰囲気も良くて、美味しい手打ちそばでした。
まだ午後の早い時間でしたが「道の駅 大芝高原」の家族風呂に行きました。3000円と少し高めですが、露天風呂や広い庭があって快適なお風呂でした。お湯は特に特徴は感じませんでしたが開放感抜群で良かったです。

この日はこのままこの道の駅で車中泊しました。
途中のスーパーで買ったシューマイとご当地ビールで晩酌。夕食はご当地グルメの「山賊焼き」をレンジメートでカリカリに温めて食べました。山賊焼きは何度も食べたことがありますが、ニンニクと醤油味で安定のおいしさです。ただ、車内で温めると香ばしい香りがすごいです(^^;) 換気必須ですね。

【ここで、余談です】
この車中泊で、やはり車内の換気機能が欲しくなりました。
湯上りのほてりで車内が熱く感じたり、山賊焼きの匂い残りが気になったので、旅から帰ってから換気扇を設置しました。
本来はルーフにマックスファンを付ければ済む話なのですが、このエルグランドは完全ステルス仕様で、車高を高くするのも避けたかったので、窓にパソコン用の12vの換気扇を付けました。
左右のスライドドアを埋めて、吸排気の窓と換気扇を設置して、空気の流れを作りました。
運転席側のスライドドアに換気扇は4つ付けました。助手席側には5つの網戸付きの丸窓を設置しました。共に使わないときはカーテンなどで目隠しして、見た目がうるさくならないようにしました。
換気効果は想像よりも良かったです。風の通りの位置に座るとかなり風を感じます。もちろん夏は無理でしょうが、春秋は快適に過ごせそうです。
窓を埋めてしまったので閉塞感かあるかと思いましたが、断熱効果があるし夜にサンシェードを付ける手間も省けて、結果、付けて大正解でした。
旅の話に戻ります。
ここはスポーツ公園の一部に道の駅と温泉施設があるような感じで、道の駅の建物はこじんまりしてました。比較的水平な第二駐車場を利用しましたが、若干ネットの電波が悪かったです。大通りから1本入った公園の中なので、とても静かに過ごせたのは良かったです。
翌朝はスーパーで買っておいた牛乳パンを食べました。さわやかな甘さのミルク味のクリームがうっすらとサンドされたおやつパンって感じ。クリームが少量なのがいいですね。パンはコッペパンみたいな食感で、朝食にピッタリです。
丁度時期的に花桃の開花時期だったので、寄ってみることにしました。花桃は観賞用に品種改良された桃で、白・桃色・まだら等々の花色があって綺麗です。「中沢すみよしや」という茶屋が整備しているみたいですが、無料で見学することができます。結構広いしとても手入れが行き届いていてすばらしいです。


周辺には個人の敷地らしきらし花桃スポットが点在しているので2カ所ほどはしごしてみました。里山の春という感じで、桜とまた違った良さがありますね。残雪が残る山々を借景にした景色は素晴らしい。 奥さんも自宅の庭に植えたいなと言ってました。(その後ネットで調べたら花桃は害虫が寄ってくることが多いという事で、買うのは諦めていました(^^;))
今回は伊那地方のそば巡りもしたいので、この日のランチもそばを食べます。
「道の駅 田切の里」にある「見駒亭」です。食堂なのですが数限定で手打ちそばも提供しています。安くてうまいと評判でしたが、大盛で1200円なので確かにリーズナブルです。麺がもっちり感が強めでつなぎが多めかな?という食感でしが、甘めのつゆ(好みの味)とか価格とか全体的にはとても良いと思います。「おだぐり」というホルモン煮も頼んでみましたがクセが無くて食べやすいもつ煮で美味しかったです。
この旅行は去年の春なのですが、その後もこの田切の里には何度か寄っていてブログでも紹介している我が家のお気に入りです。特別に旨い!という事でもないんですが、良い意味で「適当」なんです。寄りやすいというか(笑)
食後はすずらん牧場のソフトクリームを食べました。ミルキーでいかにも牧場メイドって味わいで美味しかったです。300円という価格もお手頃でいいですね。最近はソフトクリームもワンコインがデフォですからね(^^;)
ブラタモリ系をもう一カ所行きます。
「北川露頭」というこれまた地味~なスポットです。昨日のゼロ地場ともかかわりがあるようで、中央構造線という信州から九州にかけて延びている断層があってその層がずれた場所が地表に露出して見ることができる場所がココのようです。

たしかに明らかに左右で地面の色やテクスチャーが違います。
以前、千葉県で発見されたチバリアンもそうでしたが、そういう目で見なければ完全スルーしてしまうような現象なので、観光地としては微妙だな・・と思っていると、奥さんが「あれ?ここは指策が少しだけビリビリするよ!何か感じるよ!」と、言ってます。私は相変わらず何も感じませんが両手の手のひらを広げて「すごいすごい!ビリビリしてる!」と若干興奮気味の奥さんを眺めているしかできませんでした(^^;) 共感できない寂しさよ・・。
まあそれだけ楽しめるなら、来て良かった。というか、5000円出して何も感じなかった分杭峠より0円のこっちだけ来れば良かったんじゃ・・??と。もやもやが残りました(笑)
でも地層・断層スポットは嫌いじゃないので今後も行ってみたいと思ってます。
この後は「奥原菓子店」という、ドーナツの人気店へ。「ドーナツ万十」という看板がドーンと出ています。
過疎な山中でおばあちゃんが一人で切り盛りしている小さな店ですが、ネットではかなり人気のようでした。
商品はドーナツのみで、5個入り、10個入りの2パターンでしか販売しておらず、しかも白あんこしあんの種類は選べないというクセが強いシステム。おばあちゃんの労力を鑑みるとこういう売り方じゃないときついんでしょうね。わかります。
今回は5個入りを購入。餡はどんな配分になっているのか楽しみ(笑)
このあとは、スーパーツルヤで総菜買って、「道の駅 花の里いいじま」へ移動。ここでも総菜をいくつか買って、そのままここで車中泊することにしました。
夕食の総菜は甘じょっぱいお揚げにさっぱりとしたそばが具になっている「蕎麦稲荷」。海老入りにはカボスがかかっていて酸味が利いた味で旨い。もっともっさりした味付けかと思ったら、結構しっかりとした味漬けでした。日本酒のアテに合いそう。あとは、また山賊焼き買っちゃいました。ハズレが無くてリーズナブルでボリューミーで、つい買ってしまいます。1回目の店はニンニクが強くて醤油味も濃いめでしたが、今回のはもっとマイルドな味付け。店によってかなり個性があるんですね。これは、山賊焼きをテーマにした車中泊も楽しいかもしれないです(笑)
信州浪漫ビールはクラフトビールらしいしっかりとした味わい。パッケージはかわいいキャラクターですが、コクが合ってパンチがあるビールでした。「道の駅 田切の里そば」で買っておいたおやきは具沢山で甘じょっぱい野沢菜がたっぷり入っていて、安定の味。
食後に先ほどのドーナツをおやつで食べました。最初の1個は白あんでした。想像通りに素朴なドーナツでした。皮は薄めで固め。サイズも小ぶりで、おばあちゃんの手のひらサイズなんだな・・と、結局このおいしさはあの店の佇まいやおばあちゃんの雰囲気を味わってるって事なんでしょうね。
3日目の朝、ちょうど小雨が上がったタイミングで出発。中央構造線の博物館があるので、行くことにしましたが、途中で見つけた「小渋ダム」に行きました。結構大きいダムで、ダムの上を散歩できます。事務所には「ご自由にお取りください」スタイルのダムの工作も用紙や、ダム御朱印みたいのがありました。
いよいよ「大鹿村中央構造線博物館」に到着。実は昨日行ったら休館日だったので今日再訪したのでした。
稀に見るレアでニッチな博物館らしいので、すごく楽しみにしていました。
中央構造線の上に建てられた博物館で、敷地内に中央構造線のラインに沿って日本各地の石の標本が日本の地質を展示してあって、実に面白い。様々な大きな石が並ぶ様子はかなりシュールです(笑)
館内も石・石・石のオンパレード。日本列島の生い立ちについて解説されていて、博物館というより資料館のようです。このエリアは昔から土砂との戦いだったそうで、博物館から見える場所に、昔起こった大規模な土砂災害で埋まった現場を見ることもできました。
この日のそばランチは「風月堂」。おばあさんの手打ちそばが人気の食堂だが、「本日はそばはありません」という張り紙が・・ガーン。
気を取り直して、「にっぱち庵」へ。こちらも人気店のようで、混雑していました。とても繊細なタイプの麺で、技を感じます。天ぷらもカラッと揚がっていておいしいです。めずらしいほたるいかの天ぷらもありました。そばは2回に分けて運んでくれるので茹でたてが食べれます。
とびぬけた個性派あまり感じられなかったのが少し残念ですが、美味しいそばでした。ごちそうさま。

このあと、一時天空の集落として話題だった「下栗の集落」に行きました。駐車場から車道を5分ほど歩いてから、山林の歩道を15分ほい歩くと「おおぎびら展望台」に着きます。
そこから隣の尾根にへばりつくように暮らしている集落の全貌を見ることができます。
集落の所だけ木々が伐採されて、蛇のように曲がりくねる道路が下から上に延びています。その間に家や段々畑が詰まっていて、日本のマチュピチュですね。
冬なので、景色としては若干寂しいですが、一見の価値はあると思います。展望台は地元有志の手作りだそうで、地元民の誇りを感じました。
時刻は4時、夕方になったので長野のスーパー「バロー」で総菜を買って、ホテル「殿岡温泉 湯元 湯~民」の温泉に行きました。少しぬめりがある湯で、熱・ぬるいの2つの湯船があり、私はぬる湯の方でゆっくりと湯浴みを満喫。
この日は「道の駅 南信州とよおかマルシェ」で車中泊しました。
翌日は、昨日道の駅に行く途中で見かけて気になっていた「信州 里の葉工房」に寄りました。とても大きなケーキ屋さんで、イートインもできたので、作り立てモンブランといちごのケーキを食べました。栗の風味が強く甘さ控えめな栗のクリームは絶品。ケーキの土台のメレンゲもサクサクで軽い舌ざわりで美味しい。テラス席で裏にそびえる信州の山並みを眺めながらいただきました。午前中から濃厚スイーツを味わいました(笑)
ランチの前に、めずらしいスポットを見つけたので寄りました。「産直市場グリーンファーム」です。
リサイクルショップのようなホームセンターのような変わった直売所でした。ネット情報でもかなりクセのある店のようで、見るだけで楽しい店です。 敷地内にはヤギに餌やりが出来たり、うさぎ、さる、鳥などのミニ動物園もありました。
人気の観光施設のようで、観光客がひっきりなしに訪れていました。
この旅最後のそば店は「そば処 ながせ」です。
塩尻の蕎麦屋で、そばの食感、太さどれをとってもいい感じ。つゆは甘みがあるまろやか風味。好みの味です。
個人的にはきりっと塩辛い更科風よりも甘みがあるマイルドなほうが好きなんです。天ぷらもすごいボリュームですが奥さんも最後まで胸焼けしないで食べきれたようです。
今回廻った3軒の中で一番好みに合いました。
旅の最後は奥さんの「リクエストで「平出遺跡博物館」へ。
奥さんが好きな縄文・弥生時代の土器がズラリ・・(^^;) 中には奈良時代の出土品もあるようでした。同じ場所で3時代の遺跡が発掘されるのはめずらしいそうです。
奥さんはスズを溶かして作る、銅鐸作り体験も楽しんで、ご満悦の様子。
公園内には各時代の住居が再現されていました。このスタイルの展示は巡るのに地味に疲れます。想像以上に広いので歩く距離も延びるので、駆け足で見学するのではなく、途中で休憩して当時の暮らしをぼんやりと想像しながら過ごすのがいいです。
産直ファームではたけのこ、行者そば、山菜を土産に買い、翌日、家で作って食べました。4日続けてそばランチでした(^^;)
この旅でそば巡りは2度目なのですが、信州そばは名店が多いので【信州そば巡り】我が家のシリーズにしたいです。
ランチはそば店巡りで、夕食は山賊焼きを買って車内で食べる。という組み合わせがいいです(笑)
プラス、ニッチな観光地の組み合わせができたらベストですなんですけどね。ニッチな場所を探すのがむずかしい(^^;)
今年は季節外れの積雪があったので雪かきなどで車製作が思うようにはかどらず、今製作中のタウンエースの販売時期が延び延びになっています。
いままでとは違うレイアウトに挑戦したので、仕上がりが楽しみです。もうすぐ完成、ラストスパートですので、頑張ります!