キャラバンライフで行く 5泊6日琵琶湖の西岸を巡る旅

最近全然車中泊に行けていないので、3年ほど前の車中泊のブログです(^^;)

車は過去に乗っていたハイルーフのキャラバンベースで、牧歌的でナチュラルなデザインに仕上げたものでした。

2年ほど前にリフォームして販売してしまったので今は手元に無いのですが、今思うと、もう少し手元に置いておけがよかったです・・。

少し車の紹介をしますね。

サンドストーンカラーをベースに木のぬくもりが感じられる優しい雰囲気の室内です。

キッチンにはシンク・冷蔵庫・電子レンジがビルトインされていて、引き出し式のパソコンテーブルも内蔵していました。

キッチンの仕切り板には本物のモザイクレンガを貼るなど細部にもこだわりました。

ソファはスモーキーなブルーをチョイス。室内は明るい雰囲気で、車幅全部を使ったクイーンサイズのベッドに展開します。

天井収納の一部はディスプレイ棚にして、旅行先で買った思い出の品などを飾っていました。

入り口には天井の羽目板で2足分の靴置きを設置して、床掃除のための箒を置いて、本当に小さい我が家といった感じでした。

スペックは200Aのリチウムイオンバッテリー、50A走行充電器、1500Wインバーターなので、電子レンジやIHクッキングヒーター、ドライヤーなどは十分に使えました。


旅は3月下旬の琵琶湖畔の車中泊です。

まずは東名を走ります。前乗りで夕方出発だったので、「静岡PA」で一泊します。大好きな天神屋の静岡おでんを買って車内で晩酌!

ちなみに車中泊に出かける時には必ず家の冷蔵庫から缶ビールを2本持っていきます。前乗りの時にはPAにはアルコールは売っていないので、酒飲みには要注意なんです(^^;)

夕食はPAで買ったからあげをトッピングしたレトルトカレーでサクッと済ませ、寝る前にPAで買った冷凍の三ケ日ミカンを味わいながらまったりとリラックスタイム。

夜はまだ寒い時期なのでフリーズ素材のルームウエアに着替えて就寝。

 

翌朝、朝食は昨日PAで買っておいた鰻おにぎり!

朝から贅沢です~!

と言っても、ほぼ「鰻のたれおにぎり」といった感じで鰻の身はお気持ち程度でした・・(^^;)

でもたれだけでもご飯が進むのですから鰻のたれ最強です(笑)

 

今回の旅はたまたまyoutubeで見た「メタセコイア並木」を訪ねてみたいと思い出発ました。時期的には中途半端なのですが、思い立ったら行きたくなっちゃう性格なので、とりあえず1回行ってみよう!と、新緑でも紅葉でもない時期ですが、決行しました(笑)

 


土山ICで高速を降りて下道を走っていると「日本一たい焼」の看板が目に飛び込んできました。

駐車場も停めやすかったので吸い寄せられるように店に入っていきました~。スーパーロングでも楽々でした。

店内は甘い香りに包まれていて、ガラス越しに作っている様子も見ることが出来ました。購入時にスタッフさんはたい焼きを1匹、2匹と数えていました(笑)

迷った挙句つぶあんとカスタードを購入。パリパリの薄皮の中は餡がぎっしりで旨い!

サイズも大振りで食べ応えがありました。

まずは近江八幡エリアで観光します。昼食はネット上で評価が良かった初雪食堂でトンカツ定食と味噌カツ定食をオーダー。

美味しかったです。ご飯が大盛過ぎてお腹パンパン(^^;)

 

腹ごなしを兼ねて、近江八幡を街ブラします。

お濠の周りに蔵や古い建物が並んでいて、とても良い雰囲気。

「八幡掘巡り」という観光船もあるようです。

この先に「かわらミュージアム」という博物館で奥さんが鬼瓦作り体験をしたいというのですが、あいにく休館日だったので別日に再訪することにして、この日は街の散策を楽しみました。

 

瓦を埋め込んだ石畳的道路や瓦が埋め込んである塀など、瓦で有名なこの地らしい風情ある町並みの演出にとても旅情を感じることができました。

 

 

 

 

お堀の近くにある日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)に参拝しました。

近江八幡の地名の由来にもなった由緒ある神社で、古来より近江商人の信仰を集めていたそうです。商売繁盛を願ってしっかりとお参りしました(笑)

次は神社の隣の八幡山ロープウェイに乗って近江八幡山城跡へ向かいます。

琵琶湖と田んぼの眺めがすばらしかったです。瑞龍寺というお寺があったのですがもう社務所がもう閉まっていてこちらの御朱印はいただけませんでした。残念・・。

この日は街歩きで結構疲れたので早めに「道の駅 竜王かがみの里」でゆっくりしました。

実はこの日の深夜に見たいネット番組があったので仮眠していたら、変な時間に目が覚めてしまって朝食の残りのウナギおにぎりをサクッと食べて、夜のネット視聴に備えました(笑)

この車にテレビ(モニター)は付けていないので、パソコンを持参してキッチンにビルトインしているテーブルに乗せてネット鑑賞します。


翌日は、「ラコリーナ近江八幡」へ。

こちらもいつかは行きたいと思っていたスポットです。

さすがにインスタ映えで人気の店ですね、印象的な山型の建物が見えてくるとワクワクします。

この山型のメインの建物の中はバウムクーヘンの甘い香りに満ち溢れていて、インテリアも凝っていて見ごたえがあります。

メインの建物以外も敷地内に建物や車が点在していて、それぞれが隅々までデザインされていて、ついつい仕事モードになってしまいました(^^;)

レトロな車両がディスプレイにうまく活用されていたり、トレーラーのショップがあったり、志賀名物の飛び出し坊やもあちこちに出没していたりして、敷地内を歩くだけでもとても楽しいです。

個人的には、この和菓子の木型がとても興味深かったですね。

細かい彫りがとても精密で美しい! これで作ったお菓子を是非見てみたいものです。

 

とても立派なカステラもありました。メッセージを入れることができるみたいです。

記念日などに良さそうですね。

とにかく滞在中は写真撮りまくりの楽しい時間でした。

 

いよいよ、今回の旅のメインイベント「メタセコイア並木」です!

琵琶湖の北西に位置する並木で、約2.4kmに渡り500本ほど植栽されているそうです。

車で走り抜けましたが圧巻です。奥の山に残雪が残りかなり渋い景観でした。今度は新緑に季節に行きたいですね。

 

並木道の中間あたりに「マキノピクニックランド」というい施設があったのでそこで昼食をとりました。

「塩麴から揚げ」と「とんちゃん定食」をオーダー。

とんちゃん定食」はピリ辛ミソで柔らかい鶏肉を炒めたガッツリ系の料理で、男性なら大好きな味です。

 

次は琵琶湖の北岸の湖に空き出た半島のようなところを走る「奥琵琶湖パークウェイ」です。先にある「つづら尾崎展望台」に行きました。

古墳や「どうぶつの森」や「恋人の聖地」など、微妙なラインナップで、ニッチな観光スポットが大好きな私は期待に胸が高鳴ります(笑)

中でも「どうぶつの森」が傑作でした。

動物の森には微妙なクオリティの動物たちが並びます。

アンニュイな表情のシマウマ、目力強めのヒョウ、しぇーのポーズののんきなパンダ、何やら家族会議でもしているかのようなライオンファミリ―等々、妙にハマってしまいました。

 

今ブログ編集していると、なんであんなにハマったんだろうと冷めた目で見てる自分がいます・・(^^;)

 

途中のスーパーで総菜を買って、「道の駅 しんあさひ風車村」で車中泊しました。

こちらは道の駅としての体を成していない道の駅として悪名高い道の駅です。

グランピングの有料施設が道の駅を名乗っているような感じで、24時間使用可のトイレとフロントがある建物の外に道の駅のスタンプが置いてあるだけなんで、物産館も売店・食堂も無いんです(^^;)

でも風車の周辺の芝生広場の散策はできて、トイレの利用は終日可能で、駐車場はガラ空きなので、車中泊するだけならかえって好都合って感じですかね。

 

夕食はスーパーで買った〈焼鯖そうめん〉と小鮎の天ぷら。あとはおにぎりを食べました。

〈焼鯖そうめん〉というのは初めて食べました。ご当地グルメの様です。

そうめんはつるつるで、鯖缶を和えたような料理です。想像通りの味ですが、妙にしっくりくる味わいでくせになりそう。

 

翌朝はいろいろ残り物でホットサンドを作って食べました。

道の駅は道を挟んですぐ琵琶湖なので、朝の湖畔の散歩は気持ち良かったです。

 

琵琶湖の西岸にある「白髭神社」に参拝しました。

ここもインスタ映えで一気に人気の観光スポットになったことで有名な場所です。

湖に鳥居が建っていてとても幻想的な写真が撮れます。でも神社と湖の間には車道があるので、車道を強引に渡る観光客が後を絶たないようで、神社の境内に撮影用の台が造られていました。

 

ホリデーアフタヌーンというペンションの立ち寄り温泉に行きました。緑がかった色の少しぬめりがある温泉です。

家族風呂なので、ゆっくりとリラックスできました。

温泉を出ると、併設のドッグランで柴犬が何やら粗ぶっていました(笑)かわいいですね。

昔ゴールデンレトリーバーを飼っていたことがあるのでワンコは大好き。癒されますよね。

 

昼食は「豚丼信玄」という店で豚丼を食べました。

チェーン店のような感じだったので、あまり期待せずに入店したのですが、意外にもすごくおいしかったです。

ロースとバラの2種類があり、ロースを選んだので油も適度で、柔らかくてリーズナブルで、近所にあったら通うのに・・なパターンの店でした。

実は別にお目当ての店があったのですが臨時休業だったので、ピンチヒッターの店だったですが、そこが大当たりって嬉しいですよね。


琵琶湖の西岸をさらに南下していくと「琵琶湖大津館」という歴史的な建物がありました。

箱根の富士屋ホテルのような佇まいで立派な破風屋根がで出迎えてくれます。

1934年設立のクラシックホテルをリニューアルして文化施設として再利用してる施設。

一部が一般開放されていて当時の面影を見ることができます。

隣にはイングリッシュガーデンもあり、湖を借景にバラのシーズンはさぞかし華やかなんでしょうね。

 

さらに大津の中心地に近づき、「圓満院門跡」という寺の中にある「大津絵美術館」という美術館に行きました。

残念ながら館内は撮影NGでしたが、江戸時代に東海道の大津宿で縁起物等のお土産として販売されていた「大津絵」が展示されていました。

「江戸時代のポップアート」として紹介されており、風刺画のような気軽な雰囲気の作品で、浮世絵と肩を並べるほど人気だったそうです。

あと、寺の庭園が見事でした。

 

この日は、大津から琵琶湖大橋まで北上して「道の駅 びわ湖大橋 米プラザ」で車中泊します。

まずは道の駅で買った〈赤こんにゃく〉とラコリーナで買った〈バームクーヘン〉をいただきます。

赤こんにゃくは一見レバーのような見た目のインパクトとは裏腹に、やさしめの醤油味のこんにゃくで、ビールのお供にいただきました。

バームクーヘンはもう鉄板の美味しさ。フワフワ食感がたまりません。甘さも丁度よく、しっとりしていて人気があるのもうなずけます。

 

翌朝、旅の5日目、旅の最終日です。

初日に休館日だった「かわらミュージアム」に再訪。

このあたりは昔、琵琶湖の土を使ったかわらの製造が盛んだったそうです。

館内にはこれでもかと様々なかわらが展示されていて、ニッチな博物館・美術館好きな私たちはとても楽しめました。

瓦作りの技術を磨くために制作されたという瓦人形も妙味深かったです。

 

いよいよ鬼瓦作り体験に奥さんが挑戦します。

まず、スタッフさんが土を型に押し込んでかわらのベースを作ってくれます。

そのベースに自由に鬼の形相を作っていきます。

奥さんは「少し愛嬌がある鬼にしたい」と、笑っているような鬼にしたそうです・・( ̄▽ ̄;)

出来た瓦は、スタッフさんが窯で焼いて後日送ってくれます。楽しみです。

 

昔ながらの洋食屋さんという雰囲気の「スイス」でランチ。

平日でしたが少し並んでましたね。かなりの人気店らしいです。

今編集している時に知ったのですが、この数か月後に50年の歴史に幕を閉じてしまったそうです。この機会に行けて良かったです。

オーナーさんの高齢化と施設の老朽化が理由だそうですが、人気があるのに閉店してしまうのは残念ですね・・。

ハンバーグ、オムライス、スイス丼をオーダーしました。

ハンバーグはいかにも手作りな手ごねの雰囲気がいいですね。ざく切りの玉ねぎもいい味出してます。

オムライスは安定のおいしさで、豚肉と玉ねぎを甘辛く炒めてご飯の上に乗せたスイス丼は、シンプルながらみんなが大好きな味!

店内は海外の山小屋風で、イスやテーブルなどのインテリアも良い意味で年季が入っていて昭和生まれにはしっくりきます(笑)

 

今回の琵琶湖の旅はここから帰路に向かいますが、少し湖畔の駐車場でまったりタイムを過ごします。

かなり速足でいろいろ観光したので、最後はハリエ(ラコリーナ系列)というベーカリーで買ったおいたパンとコーヒーで、のんびりしました。

あいにくの曇天でしたが、またそれも一興。しっとりとした湖畔の雰囲気がたまりません。

 

いろいろ観光して廻ったけど、結局はこういう何気ない時間が一番染みるんですよね・・。

奥さんが「キャンピングカーって車内でおままごとしているみたい」と言っていたことがあったんですが、子供の頃に家の中で段ボールとかで作った秘密基地、ママレンジ(昭和のクッキング・トイ)で作ったパンケーキなど幼少期に夢中で遊んだ事を。大人になった今再体験しているという感じがします。

自分で作ったお気に入りの空間でいろいろ工夫してやるのが楽しんですよね。

 

琵琶湖を離れ帰路に向かい、琵琶湖と名古屋の間に位置する関ケ原を通過した際に「関ケ原古戦場 決戦地」という看板があったので、寄ってみました。

山に囲まれた田園地帯が広がり、そこにのぼり旗がたくさん立てられていたので、ここなのかな?って感じの閑散とした場所でした。

最初は微妙なスポットかな?と思ったのですが、案内板を見ながら周囲を散策していくと、次第に戦国時代のイメージが湧いてきて、気が付いたら長い時間ここでうろうろしていました(笑) 案内板が解りやすくて、ああこの場所に石田三成が陣を構えて、あの山の上の小早川が裏切ったんだ・・・などと、大河ドラマレベルの歴史知識しか無い私でもでも十分に楽しめました。

近くに資料館があったのですがもう夕方なので寄らずにこのまま帰ることにしました。

平日の夕方でしたが、常に数台の観光客が来ては帰るという動きがあって、さすがに関ケ原のネームバリューはすごいになと感じました。

 

桑名ICから東名に乘ったのですが、想定以上に遅い時間になってしまったので(関ケ原のせい(^^;))浜松SAでもう一泊することにしました。

翌朝、浜松浜北ICで降りて、国道1号をゆるゆると走り、桜エビで有名な「ごはん処さくら」でランチにしました。

奥さんは桜えびのかき揚げがドーンと鎮座する桜えび定食、私はアジフライ定食をオーダーしてシェアして食べました。

桜えびはもちろん美味しかったし小鉢の生シラスも鮮度が良いです。

接客も良く、桜エビのかき揚げがハート型になっているというサービス精神旺盛なお店です。

特に大きな特徴があるわけではないですが、全体的に満足度は高かったです。

他にまぐろなどもあるので静岡の海鮮を満喫できるお店だと思いますね。

あとはゆるゆると下道で帰宅しました。

 

今回のお土産は滋賀名物「飛び出し坊や」の付箋、でっち羊羹、麻の布巾、ラコリーナで買ったバームクーヘン型のポーチに入ったクッキー。

羊羹は竹皮にくるまれた素朴な味わいです。海から遠い近江八幡では寒天の変わりに小麦粉を使っているそうです。

クッキーはポーチが欲しくて買ったようなもので、出張時に持っていく充電ケーブル類の入れ物に使っています(笑)

 

数日後に焼きあがった鬼瓦が届きました。

奥さんの「旅の思い出グッズ」にまた一つ新入りが増えました(笑)